①で取り上げた、01のSchumann の冒頭和音のあとの旋律と02のMendelssohn の冒頭の旋律は、相対音でどちらも「ミラシド…」だった。Tchaikovsky, “Swan Lake”の「情景」も、「ミラシド…」だ。むろん、各音符の長さは違うし、上昇と下降の違いもある。
このたった4つの短い音節は若いときからなじみのあるもので、舟木一夫「高校三年生」、小椋佳「春の雨はやさしいはずなのに」、井上陽水の「心もよう」も、冒頭は相対音で「ミラシド…」だ。他にもあるだろう。
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05 J. S. Bach, St. Mattäus Passion (マタイ受難曲)(Netherlands Bach Society)。
06 Beethoven, Symphony No. 5 in C-minor (運命)(Seiji Ozawa,NHK SymO)〔小林一夫〕。
07 Brahms, Symphony No. 4 in E-minor(Tatsunori Numajiri, NHK SymO)。
08 Mozart, Lacrimosa -平均律·純正律聴き比べ-〔渡邊秀夫〕。
特定の一曲の演奏が、主要音の周波数比の簡潔さが顕著な純正律による方が「調和性」が高い(表現によれば「より美しい」)ことははっきりしている。日本の戦前の唱歌について純正律によるものがuploadされてもいる。しかし、〈十二平均律〉と比較での優劣をこの点だけをもって判断することはできない。これら二つの音律は「次元」が異なるのだ。なお、Lacrimosa を含む、Mozart, Requiem in D-minor はMozart の中では最も好みの一つだ。
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このたった4つの短い音節は若いときからなじみのあるもので、舟木一夫「高校三年生」、小椋佳「春の雨はやさしいはずなのに」、井上陽水の「心もよう」も、冒頭は相対音で「ミラシド…」だ。他にもあるだろう。
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05 J. S. Bach, St. Mattäus Passion (マタイ受難曲)(Netherlands Bach Society)。
06 Beethoven, Symphony No. 5 in C-minor (運命)(Seiji Ozawa,NHK SymO)〔小林一夫〕。
07 Brahms, Symphony No. 4 in E-minor(Tatsunori Numajiri, NHK SymO)。
08 Mozart, Lacrimosa -平均律·純正律聴き比べ-〔渡邊秀夫〕。
特定の一曲の演奏が、主要音の周波数比の簡潔さが顕著な純正律による方が「調和性」が高い(表現によれば「より美しい」)ことははっきりしている。日本の戦前の唱歌について純正律によるものがuploadされてもいる。しかし、〈十二平均律〉と比較での優劣をこの点だけをもって判断することはできない。これら二つの音律は「次元」が異なるのだ。なお、Lacrimosa を含む、Mozart, Requiem in D-minor はMozart の中では最も好みの一つだ。
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