産経5/1のコラム欄で河村直哉が「保守」について、「保ち守るべきものは歴史や文化や習慣に根ざした日本という国のたたずまいだと、まずは確認したい」と述べている。
こうした理解に反対する気はない。だが-このコラムの主題ではないのだが-、問題なのは、<歴史や文化や習慣に根ざした日本という国のたたずまい>とは具体的に一体いかなるものを意味するのか、だと思うのだ。
あるいは常識的には、戦前にあり戦後に失われてしまった、又は失われつつある日本的な<精神>又は<道徳規範>といったものを含むのかもしれない。
しかし、戦後すでに60年以上経過した。前回使った語をここでも用いれば、戦後の<平等・民主主義・平和・無国籍>教育のもとで培われてきた平等観・民主主義観・平和(戦争)観・国家観等は、すでに多くの日本人にとっての「歴史や文化や習慣」として根付いてきている、あるいは「歴史や文化や習慣」の重要な部分そのものになってきている、と言えないだろうか。
そういう現象を肯定しているのではない。むしろそういう現象に伴う日本国家の「溶解」を強く危惧している。ただ、60年も経過すれば、すでに既成事実として、新しい「歴史」等が発生してしまっているのではないか、と言いたいのだ。
結局のところ、「保守」主義という考え方において「保守」すべきものは具体的には一体何か、という問題に立ち戻る必要がある。
冒頭に言及したコラムにおける「保守」の反米と親米の区別(あるいはその相対化)の関係でいえば、抽象的だが、何らかの日本的価値の「保守」(そのためには国家としての「自立」が相当程度の前提になる)と現在のスーパーパワー・米国との関係を(その中にはまず軍事問題が含まれ、その次が経済問題かと思える)どう折り合わせるかという問題だと思われる。そして、二項対立的な議論によって決せられるものではなく、様々のバリエーションの中から、そのときどきの条件・事情のもとでいずれかの「中間」的な選択がなされるのだろう。
米国
4/16の米国バージニア工科大学での韓国人学生(永住許可があったようだが、国籍は大韓民国なのだろう)による32名連続銃殺事件につき、犯人の実姉は「弟が起こした言葉で言い表すことのできない行為を大変申し訳なく思う。16日以降、毎日父、母とともに(犠牲者のために)祈っている」と述べたらしい。また、韓国の李泰植駐米大使は17日夜、バージニア州で行われた追悼礼拝に出席したなかで、「この衝撃的な惨劇を機に、韓国人社会は自らを見つめ直し、悔い改め、米国人社会と緊密な関係を築くべきだ」と語ったようだ。
実姉の発言は(成人した個人の犯罪につきその家族がどこまで責任を感じるべきかの問題はあるが)おおむね至極当然だとは思うし、こんな事件についてどこまで民族の<責任>を問えるかは問題だが、韓国の駐米大使の「韓国人社会」への注文は、ありえないことでもなかろう。
一方、韓国人が例えばノーベル賞でも受賞すれば「民族の誇り」と最大限の賛辞を使い、<やはり韓国民族は優秀だ>と発言する韓国人(同国マスコミも含む)が多いだろう(ちなみに、私の知人の韓国人は、同賞受賞者が平和賞の金大中だけであることを嘆いていた)。
しかるに、izanamiという、日本古代の歴史的名前を名乗っている韓国人らしき者は、このブログサイトで毎日のように日本と日本人を侮蔑する文章を書き、韓国民族の優秀さを語って、きわめて「気持ちが悪い」し、「気味が悪い」のだが、今回のアメリカでの事件が起きるとこんなふうに公言している。
4/20-「彼の置かれた環境、そして陰湿な人種差別への憤りが、彼を銃乱射に狩り立てたのだと思います。チョ・スンヒ氏はアメリカ社会の犠牲者です。/彼の執った行動でアメリカの闇が解明させるきっかけになれば、彼の死、そして学生たちの死も無駄ではなくなります。」
4/21-「アメリカ社会に根付く人種差別に端を発した虐めが彼の性格を歪め孤立へと追い込み銃を乱射させたのです。/やはり彼はアメリカ社会の闇によって作り出された被害者だったのです。/チョ・スンヒ氏一人を責めることは出来なくなりました。/アメリカ社会そのものが責められる立場になったのです。」
韓国(朝鮮)民族の責任・問題性を感じてもらわなくともよいが、これらには、犯人個人を責める言葉は全くなく、もっぱら、アメリカ社会、その人種差別の「犠牲者」・「被害者」だと位置づけている。
かりにだが、日本人(留学生)が犯人だったらこの人はどう書いたかと想像すると、この人の「いいかげんさ」、「論理一貫性のなさ」も明瞭になるだろう。
この人のブログはコメントもトラックバックも許容していない。もっとも、何を言っても「狂信者」は理解できないだろうが。
このizanami氏のフログの背後に何らかの「運動」の「組織」がいる可能性、又は、ブログそのものが何らかの「運動」の「組織」のものである可能性もある(「工作員」はいろいろなことをするのだ)。
「気味の悪い」のは避けるに限る。ランク上位であることに興味を持って、後悔している。
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