秋月瑛二の「自由」つぶやき日記

政治・社会・思想-反日本共産党・反共産主義

秘密漏洩

2882/兵庫県·「二つめ」の委員会の対象・週刊文春2024年7月25日号。

  兵庫県の「二つめ」の第三者委員会の調査対象は、一般に<元西播磨県民局長(告発者)の公用パソコン内の「私的情報」の前総務部長による漏洩>だとされてきた。これが誤りであることは、すでに記した。
 →兵庫県人事課·「二つめ」の第三者委員会の任務全ては「週刊文春の情報元」捜し〔No.2871/2025年5月5日〕
 兵庫県人事課の記者発表によると、正しくはつぎだ。令和6年は2024年。
 「週刊文春令和6年7月25日号に掲載された本県職員が秘密を漏えいしたと疑われる事案の調査
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 上の週刊文春2024年7月25日号の記事のうち「県職員」の発言(要旨を含むと見られる)が、「」付きで紹介・引用されているのは、つぎの4カ所だ。
 「X氏が告発したのは斎藤知事だけではない。
 片山副知事、県職員の総務部長、産業労働部長、若者·Z世代応援等調整担当理事の四人への言及がある。
 この“四人組“は、みんなもともと人事課出身。
 2013〜16年に冬至総務官僚だった斎藤知事が宮城県に出向していたころ、東海日本大震災の復興関連で、兵庫県も職員を派遣することが多かった。
 するとこの4人組と斉藤知事は仲良くなり、いつも仙台でつるんでいた。
 兵庫県では知事以下五人を『牛タン倶楽部』と呼んでいます」(県職員)
 「この頃、県庁周辺で、ある動きが確認されている。
 人事課を管轄する総務部長が、大きなカバンを持ち歩くようになった。
 中には、二つのリングファイルに綴じられた文書が入っており、県職員や県議らにその中身を見せて回っていたようです」(前出・県職員)
 前出の県職員が語る。
 リングファイルの中身は、押収したPCの中にあったX氏の私的な文章。
 どうやらその文章は、四人組によって、県議会や県職員の間に漏れていたそうです。
 事実、私もこの産業労働部長から文章の内容を聞かされました
 その際、産業労働部長はこう話していたという。
 もしアイツ(X氏)が逆らったら、これの中身、ぶちまけたるねん
 「なぜ岸口、増山両県議はPCの公開にこだわるのか。
 Xさんの秘密を暴露することで、Xさんの人間性を貶め、告発文書の信頼性を下げるのが狙いでしょう(前出・県職員)
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 以上。
 同じ「県職員」という語が用いられているので、一人の、同一の職員である可能性がある。だが、複数である可能性を排除できないだろう。
 但し、重要なことだが、記事はこの(これらの)「県職員」からの取材・情報提供によって成り立っているのではない。
 「県OB」も登場していて、つぎの二つの文章部分の基礎・きっかけになっているようだ。
  「「知事になった斎藤は『牛タン倶楽部』のメンバーを側近として重用。
 同時に『根回しは嫌い』を公言し、県庁職員殿コミュニケーションを拒み、四人組への依存を深めていくばかり。
 敵対的と見なされた者は次々と排除された。
 最近は、斎藤に意見できる職員は誰もいなくなっていた」(県OB)」
  「「しかし、知事が勢い任せに『嘘八百』と口にしてしまったことで、県はあの文書を『嘘八百』と結論づけるための内部調査しかできなくなった」(同前)」
 内容の引用を省くが、つぎの人々も登場している。
 「ある県議」「自民県議」「百条委員会理事」「県関係者」「兵庫県職員労働組合の関係者」
 そして、記事のタイトルの「元局長を自死に追い込んだ『七人の脅迫者』」とされた7名(上記「牛タン倶楽部」5名と岸本・増山の2名の県議)も取材対象になっていて、増山誠以外はこれに応じている。斎藤元彦は質問書に対して「代理人」を通じて回答した。
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 このように、斎藤元彦自身がこの記事の「取材源」の一部になっている。
 そして、前出の「県職員」からの情報が基礎になっているのは、秋月の概略計算では、20%に満たない
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  上記「二つめ」の第三者委員会の任務である調査対象は、「週刊文春令和6年7月25日号に掲載された本県職員が秘密を漏えいしたと疑われる事案」(調査実施要綱1条)だとされている。
 ここにいう「本県職員」を正確に限定すると、「県関係者」の中に存在するかもしれないが、「県OB」や「県議会議員」などは含まれないだろう。
 むしろ、明確に「県職員」に該当するのは、総務部長(当時、井ノ本某)・産業労働部長・…等調整担当理事の3名だ。
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 さて、人事課担当のこの「二つめ」の第三者委員会—「三つめ」のそれと同じ3名の弁護士で構成されたとされる—は、いったい誰を、「秘密漏洩」の疑いがある者として調査の対象にしたのだろうか。
 特定できない「本県職員」は、上記の「県職員」だけだ。
 とすると、この「二つめ」の委員会はこの特定職員の<探索>を実質的な任務としていた、と理解してよいように考えられる。
 だが、振り返って、上掲の①〜④のような「外部提供」は、はたして兵庫県の「秘密」の「漏洩」だと言えるのか
 斎藤元彦県知事が「懲戒権」をもつのは、(県議等は入らないので)「県職員」と当時の2部長ら3名だけだ。斎藤は<懲戒処分>をこれらに対して行なうつもりなのだろうか。
 あるいは、記事に登場した者全てを(自身も含まれるのだが)、<刑事告発>するつもりなのだろうか。
 週刊文春の側の「取材の自由」・「報道の自由」や県民の「知る権利」等には、もう触れない。
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 こう執筆していて、ますます「気分が悪く」なる。斎藤元彦が立花隆志の「表現の自由」に言及していることを知って、尚更だ。
 異世界に住む人物に拘泥していると、こちらまで異世界に引き込まれそうになる。知事にかかわらざるを得ない県職員たちは、本当に気の毒だ。
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2879/兵庫県·「三つめ」第三者委員会は言論·報道弾圧に加担。

 兵庫県の(法務文書課が担当した)「三つめ」の第三者委員会は、2025年3月13日に、すでに提出していた「報告書」を法務文書課長とともに公表し、記者会見にも応じた。
 この委員会はずっと、立花隆志らへの県情報の「漏洩」過程を調査しているとされたが、今年3月31に公表された「委託契約」、「設置要綱」よって、週刊文春のいくつかの記事の「情報元」からの「外部提供」過程も対象とされていることが突然に一般に明らかになった
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 この委員会および兵庫県総務部法務文書課の対応に関する基本的な疑問は、つぎのとおり。
 第一に、問題設定の仕方、調査方法等につき、立花隆志・丸山穂高と文藝春秋・週刊文春を同列に扱っている。
 そもそも「委託」契約の締結時点で、週刊文春を含むことは明示されていたはずだが、弁護士たち(委員長・工藤涼二)は週刊文春の「情報元」・「取材源」にかかわる調査をすることについて、何ら疑問に感じなかったようだ。次に指摘する点とともに、「法的」感覚が少しずれているのではないか。
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 第二に、立花隆志・丸山穂高に提供された情報と週刊文春に提供された情報とは性格が相当に異なることを一切考慮していないようだ。
 各情報ごとには書かないが、大雑把に言って、前者は斎藤元彦にとって<有利>であり、後者は<不利>なものだ。
 情報流布のこうした「政治的」機能の差異を弁護士たち(委員長・工藤涼二)は無視するのが<法的専門家>だとむしろ自負しているのかもしれないが、次の点も含めて、「法的技術者」に堕しているのではないか。
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 第三に、上記の前者の情報は元県民局長の「私的情報」であり、後者の情報は、兵庫県政(・斎藤元彦)の動向にかかわる「公的」情報だ。
 かりに国民・県民が国政・県政についての「知る権利」をもつとすれば、むろん個別の検討が必要ではあるのだろうが、この「知る権利」に奉仕し得るのは後者であり、前者は基本的には「公共性」の乏しいプライヴァシー情報にとどまる
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 第四に、したがってまた、公務員の「秘密漏洩」罪成立との関係でも、上の前者(対立花・丸山)と後者(対週刊文春)とでは異なる考察が必要だと考えられるが、この委員会と法務文書課は、この重大な問題を看過している。
 すなわち、県保有情報=「秘密」ではない
 公務員法上保護されるべき「秘密」であるためには、実質的に「秘密」として保護されるべき価値のある情報でなければならない(「秘」とのスタンプだけで「秘密」になるのでもない)。
 「知る権利」との関係では、積極的に、あるいは受動的にでも、「公開」されるべき(マスコミによって報道されてよい)情報がある、と考えられる。
 この点を無視して、「外部への情報提供」が全て「秘密漏洩」にあたると理解しているとすれば、「法的無知」が甚だしい。
 法務文書課(ひいては知事の斎藤元彦)が主導したのかもしれないが、第三者委員会の弁護士たち(委員長・工藤涼二)は、<憲法>の人権論、「知る権利」や報道(・放送)の自由に感覚を及ぼさせて、法務文書課(・兵庫県自体)に警告的助言をするくらいのことは、「法的専門家」として、可能であったのではないか
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 この「三つめ」の委員会を構成したのと同じ弁護士たちが「二つめ」の委員会も担当したらしい。
 全て又はほとんどのマスメディアが気がついていないようだが、「二つめ」の委員会の調査対象の関係情報は、週刊文春2025年7月25日号p.21-p.23の記事であって、この「二つめ」はこのいくつかの部分の「情報元」を探索したものだ。
 ますます<気持ち悪く>なっている
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 なお、「三つめ」の第三者委員会「報告書」は、提供されネット上にあった情報と県保有情報が同一性を確認した、としている。
 念のために書いておくが、この「情報」中に、前回言及した、立花隆志の「二回めの選挙ポスター」の内容は含まれていない
 すなわち、立花某のいう「元県民局長は10年間で20人以上もの女性県職員と不適切な関係を結んで」いたことを示す情報、「おびただしい数の不倫写真」、増山文書のいう「不倫相手とのわいせつ画像」は、含まれていない。
 むしろ、これらは存在しなかったことが公式に確認された、と言ってよい。
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