秋月瑛二の「自由」つぶやき日記

政治・社会・思想-反日本共産党・反共産主義

洞富雄

0361/本多勝一、洞富雄、東史郎、松岡環。

 週刊新潮12/27号(12/20発売)によると、「南京大虐殺記念館」の一部に「南京事件」の「史学研究」に貢献した者11名の関係資料等が展示されており、その11名のうち、4名は日本人。すなわち、本多勝一、洞富雄、東史郎、松岡環(女性、元小学校教諭、被害の「聞き取り調査」をして「…の証言」との著書刊行)。
 かりに万が一、億万分の一の真実が含まれていたとしても、私なら、自分が生まれ育った国の先輩同朋を残虐者扱いすることに貢献した者として外国(中国)によって顕彰されることには、とても耐えられない。まだ生きている本多勝一、松岡環はよくも耐えられるものだ。どういう精神構造・神経をしているのだろう。不思議でならない。

0353/本多勝一・貧困なる精神A集の一部を一瞥して。

 本多勝一・貧困なる精神(A集)-愛国者と売国奴(朝日新聞社)は1988年12月の刊行だ。
 その中に「南京大虐殺否定派の歴史的完全敗北」と題する文章が収載されていて(p.147以下)、「反動側がこれほど完全に敗北した例は珍しいのではないか」等と書いている。
 1988年段階でなおも「反動」という言葉を簡単に、読者にとって所与の明瞭な概念であるかの如く用いていることにも驚かされる。この人にとって、<保守反動>と<進歩(革新)>の対立は自明の、説明も論証も必要がない、思考枠組みになっているのだろう(「幼稚な頭の硬さ」と表現しうる)。
 また、言うまでもなく、はたして「南京大虐殺否定派」は「歴史的完全敗北」を喫したのだろうか、という疑問が湧く。この人が考える(1988年時点で考えていた)ようには歴史の真実の解明は進んではおらず、むしろ逆ではないのか。
 この人によると、洞富雄が代表の「南京事件調査研究会」が「南京大虐殺否定派を完敗せしめる」にあたって「中心的役割を果たした」そうだ。そして、同研究会々員の著書(1984~1987、近刊予定含む)が10冊列挙されている(p.149)。
 逐一ここに記さないが、関心を惹いたのは、その10冊の出版社の名前だ。内訳は以下のとおり。
 青木書店4、朝日新聞社3、岩波書店2、日本図書センター1。
 最後の1を除くと、錚錚たる「左翼」書店・出版社によって発行されている。
 青木書店は、日本共産党系の、または日本共産党員または同シンパが常時執筆している「左翼」以上に「マルクス主義」的な出版社。そして、朝日新聞社、岩波書店は広く知られているとおり。
 本多勝一のこの本自体が朝日新聞社から出版されているのだが、このことも含めて、朝日新聞社を、<ふつうの>新聞社・新聞発行中心の会社と理解してはならないことは明らかだ。
 朝日新聞とは、朝日新聞社という「左翼的」・「親マルクス主義的」または「容共的」な社会運動団体の報道(または新聞発行)部門が発行している「新聞」という名の「機関紙」といってよいだろう。
 「左翼的」・「親マルクス主義的」・「容共的」性格が露骨に一般大衆には分からないように工夫はしているし、このような性格でない<無色>または<中立>的な本等も混ぜてはいるが、本質的性格を糊塗するための飾り又は<ひっかけ>に他ならないだろう。<カモフラージュ>との語の方が適切かもしれない。
 ところで、本多勝一は1932年生まれ上掲書による。本人の著書自体によって異説もある)、2007年には75歳になった。朝日新聞社は1988年末時点でこの人の本を朝日文庫として19冊も発行している(上掲書末尾による。現在はおそらくもっと多いのだろう)。
 社会・政治に関する基礎的素養すらなかった理系人間が書いたものの果たしている(果たした)「売国」的な社会的・政治的な役割を、いずれ近い将来の歴史は、明瞭に厳しく断罪するに違いない(発行元の朝日新聞社についても同様だ)。本多勝一は、安穏として老後を過ごしているのだとすれば、神経がない(=無神経)か、よほど太い神経の持ち主なのだろう。

ギャラリー
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2679/神仏混淆の残存—岡山県真庭市・木山寺。
  • 2564/O.ファイジズ・NEP/新経済政策④。
  • 2546/A.アプルボーム著(2017)-ウクライナのHolodomor③。
  • 2488/R・パイプスの自伝(2003年)④。
  • 2422/F.フュレ、うそ・熱情・幻想(英訳2014)④。
  • 2400/L·コワコフスキ・Modernity—第一章④。
  • 2385/L・コワコフスキ「退屈について」(1999)②。
  • 2354/音・音楽・音響⑤—ロシアの歌「つる(Zhuravli)」。
  • 2333/Orlando Figes·人民の悲劇(1996)・第16章第1節③。
  • 2333/Orlando Figes·人民の悲劇(1996)・第16章第1節③。
  • 2320/レフとスヴェトラーナ27—第7章③。
  • 2317/J. Brahms, Hungarian Dances,No.4。
  • 2317/J. Brahms, Hungarian Dances,No.4。
  • 2309/Itzhak Perlman plays ‘A Jewish Mother’.
  • 2309/Itzhak Perlman plays ‘A Jewish Mother’.
  • 2305/レフとスヴェトラーナ24—第6章④。
  • 2305/レフとスヴェトラーナ24—第6章④。
  • 2293/レフとスヴェトラーナ18—第5章①。
  • 2293/レフとスヴェトラーナ18—第5章①。
  • 2286/辻井伸行・EXILE ATSUSHI 「それでも、生きてゆく」。
  • 2286/辻井伸行・EXILE ATSUSHI 「それでも、生きてゆく」。
  • 2283/レフとスヴェトラーナ・序言(Orlando Figes 著)。
  • 2283/レフとスヴェトラーナ・序言(Orlando Figes 著)。
  • 2277/「わたし」とは何か(10)。
  • 2230/L・コワコフスキ著第一巻第6章②・第2節①。
  • 2222/L・Engelstein, Russia in Flames(2018)第6部第2章第1節。
  • 2222/L・Engelstein, Russia in Flames(2018)第6部第2章第1節。
  • 2203/レフとスヴェトラーナ12-第3章④。
  • 2203/レフとスヴェトラーナ12-第3章④。
  • 2179/R・パイプス・ロシア革命第12章第1節。
  • 2152/新谷尚紀・神様に秘められた日本史の謎(2015)と櫻井よしこ。
  • 2152/新谷尚紀・神様に秘められた日本史の謎(2015)と櫻井よしこ。
  • 2151/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史15①。
  • 2151/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史15①。
  • 2151/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史15①。
  • 2151/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史15①。
  • 2136/京都の神社-所功・京都の三大祭(1996)。
  • 2136/京都の神社-所功・京都の三大祭(1996)。
  • 2118/宝篋印塔・浅井氏三代の墓。
  • 2118/宝篋印塔・浅井氏三代の墓。
  • 2118/宝篋印塔・浅井氏三代の墓。
  • 2118/宝篋印塔・浅井氏三代の墓。
  • 2102/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史11①。
  • 2102/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史11①。
  • 2102/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史11①。
  • 2102/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史11①。
  • 2101/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史10。
  • 2101/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史10。
  • 2098/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史08。
  • 2098/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史08。
  • 2098/日本会議・「右翼」と日本・天皇の歴史08。
アーカイブ
記事検索
カテゴリー