秋月瑛二の「自由」つぶやき日記

政治・社会・思想-反日本共産党・反共産主義

2024/12

2798/R.パイプス1990年著—第14章⑤。

 Richard Pipes, The Russian Revolution 1899 -1919 (1990).
 第14章の試訳のつづき。
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 第14章・第三節/連合諸国との会話の継続①。
 (01) トロツキーは、連合諸国との軍事交渉を継続した。
 3月21日に、フランス軍事使節団のLaverne 将軍に、つぎの覚書を送った。
 「Sadoul 司令官との会議のあとで、人民委員会議の名前でもって、ソヴィエト政府が企図している軍の再組織という課題についてのフランス軍の技術的な協力を要請することを、光栄に思う」。
 これには、航空、海軍、諜報等々の全ての軍事部門についての、ロシアが希望した33人のフランスの専門家たちの詳しい一覧表が、付いていた(注21)。
 Laverne は彼の使節団にいる3人の将校を、ソヴィエト戦争人民委員部の補佐に指名した。トロツキーは彼らの部屋を、自分のオフィスの近くに割り当てた。
 協力はきわめて慎重に行われ、そのために、ソヴィエトの軍事史では多くを語られていない。
 Joseph Noulens によると、のちに、トロツキーは、500人のフランス軍人と数百人のイギリスの海軍将校を要請した。
 トロツキーはまた、アメリカ合衆国およびイタリアの使節団と、軍事協力に関して議論した(注22)。
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 (02) しかしながら、何もない所から赤軍を組織する推移はゆっくりしたものだった。
 ドイツ軍はそのあいだに、南西のウクライナとその近傍へと前進していた。
 ボルシェヴィキは、このような状況下で、連合諸国は自分たちの軍団を用いてドイツ軍の前進を阻止するのを助けるつもりがあるのかを、探ろうとした。
 3月26日、新しい外務人民委員のGeorge Chicherin は、フランスの総領事のFernand Grenard に、覚書を手渡した。それは、ロシアが日本にドイツの侵略を撃退する助けを求めるとした場合の、またはロシアが日本に対抗してドイツに頼るとする場合の、連合諸国の意思の言明を求めるものだった(注23)。
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 (03) Vologda を本拠としていた連合諸国の大使たちは、Sadoul を通じて伝えられたボルシェヴィキからの問い合わせに対して、疑い深く反応した。
 連合国大使たちは、ボルシェヴィキは本当に赤軍をドイツに対抗するものとして設置しようとしているのかを疑った。Noulens が述べたように、ロシアの支配を強固にする「近衛軍」として構想されている、というのが最も可能性が高かった。
 モスクワに代わってSadoul が熱心に語ったつぎの釈明を聞くと、彼らの想いを想像することができる。
 「ボルシェヴィキは、ともかくも軍を形成するだろう。しかし、われわれの助力なくしては、行うことができない。
 そして必ずやいつか、その軍はロシア民主政体の最悪の敵であるドイツ帝国軍に対して立ち上がるだろう。
 他方で、新しい軍には紀律があり、職業軍人が配置され、軍隊精神が浸透しているために、内戦に適した軍隊にはならないだろう。
 トロツキーが我々に提案したように、我々がその軍の形成を指揮するならば、それは国内の安定の要因になり、連合諸国の意のままでの国民防衛の手段になるだろう。
 こうして軍で我々が達成する脱ボルシェヴィキ化は、ロシアの一般的政治に影響を与えるだろう。
 このような進展が始まっていることを、我々はすでに見ていないか?
 不可避の残虐性を通じてボルシェヴィキたちが現実主義的政策に急速に適合していくのを見ないならば、偏見で盲目になっているに違いない。」(注24)
 こうした釈明は、ボルシェヴィキは現実主義へと「進化」しているという、文書に残された早い時期の記録の一つに違いなかった。
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 (04) 多くの疑念があったにもかかわらず、連合諸国の大使たちは、ソヴィエトからの要請をそっけなく拒否したくなかった。
 トロツキーとはむろんのこと各々の政府と頻繁に意思疎通をしたあとで、彼らは、4月3日に、以下の諸原則を共通理解とすることにした。
 1. 連合国は(共同行動を拒むアメリカを除き)、モスクワが死刑を含む軍事紀律を再導入することを条件として、赤軍の組織化を援助する。
 2. ソヴィエト政府は、日本軍のロシア領土への上陸に同意する。日本軍はヨーロッパから派遣された連合国兵団と合同して、ドイツ軍と戦う多国籍軍を形成する。
 3. 連合国の派遣軍団は、Murmansk とArchangel を占領する。
 4. 連合国は、ロシアの国内行政に干渉することをしない(脚注)
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 (脚注) Joseph Noulens, Mon Ambassade en Russie Soviettique, II(Paris, 1933), p.57-58; A. Hogenhuis-Seliverstoff, Les Relations Franco-Sovietiques, 1917-1924(Paris, 1981), p.59.
 Noulens は、連合諸国の国民には、ドイツ国民がブレスト条約で獲得したのと同じ利益、特権、補償が認められる、という条件をさらに追加したかった。だが、これを欠落させざるを得なかった。Hodensuis-Seliverstoff, Les Relations, p.59.
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2797/元兵庫県西播磨県民局長告発文(3/12)全文。

 兵庫県斎藤元彦前知事(・現知事)から2024年5月7日に懲戒停職処分(停職三月)を受けた前兵庫県西播磨県民局長が作成したとされる告発文「(2024年3月12日現在)」の原文写し(画像)は、つぎの二つからリンクを通じて見ることができる。
  →斎藤元彦兵庫県知事の違法行為等について(24/03/12)〔二ュースハンター/2024/4/2号〕。
  →伊東乾ブログ/2024/07/16・兵庫県パワハラ知事に「死をもって」抗議した…。
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 「告発文書」には「4月4日」のものもあるとされる。この第二の文書は、2024年7月19日の兵庫県議会「百条委員会」に資料として配布されたとされる。
 これには、以下の①はなかったようだ。しかし、この点以外は「3月12日」文書と同一であるか、ほとんど同一だと秋月には思われる。
 「4月4日」文書は、つぎの〈Wikipedia〉に、その(画像版からすると)「文字おこし」をしたものが掲載されている。
  →Wiki「兵庫県庁内部告発文書問題」。
 ①・②には「ハンター編集部」による「黒塗り」部分があり、③には「百条委員会」幹部?による「黒塗り」部分とがある。前者においてより少ないが、絶対的ではない。以下では、③をベースにしつつ①・②によって「黒塗り」部分が最小になるようにして引用・紹介している。表題のみを、ここでは太字化した。
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 斎藤元彦兵庫県知事の違法行為等について(令和6年3月12日現在)
 ①五百旗頭真先生ご逝去に至る経緯
  令和6年3月6日に五百旗頭真先生が急逝されました。その死に至る経緯が次のとおりです。
  先生は現在、ひょうご震災記念21世紀研究機構の理事長をされています。井戸敏三兵庫県前知事から懇願され、兵庫県立大学理事長をはじめ兵庫県行政に深く関わってこられました。
  令和3年8月に知事が反井戸の齋藤元彦氏に交代してからは知事はじめ県幹部との関係に溝が出来ていたようです。とにかく齋藤氏は井戸嫌い、年長者嫌い、文化学術系嫌いで有名です。
  お亡くなりになられた日の前日ですが、齋藤知事の命を受けた片山安孝副知事が五百旗頭先生を訪問。要件は機構の副理事長をされている●●●先生、●●●●先生のお二人の解任についての通告です。相談ではなく、通告です。
  来年1月は阪神淡路大震災から30年の区切りの時を迎えます。機構の役割・使命 を果たす事実上最後の大きな契機であると言っても過言ではないと思います。●●、 ●●●の両先生はまさにこの分野における第1人者であり、井戸前知事が要請し、兵庫県政に関わってこられました。五百旗頭理事長もお二人には全幅の信頼を寄せておられているにも関わらず、このタイミングでの副理事長解任はハッキリ言って、五百旗頭先生と井戸前知事に対する嫌がらせ以外の何ものでもありません。
  あまりに突然の県からの通告に、先生はその時点では聞き置くに止め、片山氏にはお引き取り願ったそうです。その日、帰宅されてからも、齋藤知事のあまりの理不尽な仕打ちに憤慨され、夜も眠れなかったそうです。翌日、機構に出勤されてからも、 周囲の職員に同様の胸の内を明かされたそうです。そして、その日の午後に機構の理事長室で倒れられ、急性大動脈解離で急逝されました。
  急性大動脈解離は激昂などの情動的ストレスがトリガーになることもあるといい ます。齋藤知事、その命を受けた片山副知事が何の配慮もなく行った五百旗頭先生への仕打ちが日本学術界の至宝である先生の命を縮めたことは明白です。
 ②知事選挙に際しての違法行為
  令和3年7月18日執行の兵庫県知事選挙に際して、兵庫県職員である●●●●●、 ●●●●、●●●●、●●●●は、選挙期間以前から齋藤元彦立候補予定者について、 知人等に対する投票依頼などの事前運動を行った。●●氏は自分の居住地である三木市役所幹部等に対して「自分は選挙前から齋藤のブレーンだった。お前ら言うこと聞けよ」と恫喝している。
  ○公職選挙法違反、地方公務員法違反
  また、選挙公約の作成、選挙期間中の運動支援など、多岐にわたり選挙運動を手伝った。
  ○地方公務員法違反
  その時の論功行賞で、この4人はそれまでの人事のルール無視でトントン拍子に昇任。結果的に彼らが行ったことを裏付けすることとなっている。
 ③選挙投票依頼行脚
  令和5年下半期から齋藤元彦兵庫県知事は、次回知事選挙時の自分への投票依頼を始めている。産業界については●●●●産業労働部長が随行。
  具体的には、令和6年2月13日に但馬地域の商工会、2月16日に龍野商工会議所へ出向き、投票依頼したことを確認している。その他の市町の商工会議所、商工会へも働きかけを行っている様子。
  ○公職選挙法違反、地方公務員法違反
 ④贈答品の山
  齋藤知事のおねだり体質は県庁内でも有名。知事の自宅には贈答品が山のように積まれている。
 (例1)
  令和5年8月8日、兵庫型奨学金返済支援制度利用企業の視察として訪れた加西市の株式会社●●(●●●●のトースターで有名)における出来事。周囲にマスコミが いるため、●●の幹部から贈呈された高級コーヒーメーカーをその場では「そんな品物は頂けません」と辞退。一方、随行者の●●●●産業労働部長に向かって「みんな が見ている場所で受け取れるはずないやろ。失礼な。ちゃんと秘書課に送るように言っておけ!」と指示。後日、無事にコーヒーメーカーをゲットしている。●●●●● のご子息が●●で勤務しているという話もある。
 (例2)
  令和5年7月に●●●●●●●●●株式会社と兵庫県はスポーツ連携協定を結んだ。そして、ヘルメット着用のキャンペーンを展開している。そのPR用の写真は●●●●のロードバイク(約50万円)に跨がる知事。そのバイクは撮影の後、知事へ贈呈された模様(偽装的に無償貸与の形をとる、ほとぼりが冷めるまで県庁で保管するなどの小細工がなされているかも知れません)。特定の営利企業との包括協定は、 企業にとっては絶好のPRとなり、その見返りとしてのロードバイクの贈呈となると完全な贈収賄である。
   これらは全て●●●県民生活部長のアレンジ。
 (例3)
  神崎郡市川町からは、特産品のゴルフのアイアンセット(約20万円)が贈呈され ている。しかも、使いにくいからと再度、別モデルをおねだりしたという情報もある。 特別交付税(市町振興課所管)の算定などに見返りを行った可能性がある。
  現市町振興課●●●●課長は知事と同じ総務省からの出向にも関わらず、知事から考えられないくらい冷遇されているが、その辺りを忖度しなかったことへの面当てかも知れない。
 (例4)
  知事は驚異の衣装持ち。特にスポーツウエア。メーカーにすれば知事は動く広告塔。 これも貸与だと言えるのかどうか。特定企業(例えば●●●●●)との癒着には呆れるばかりである。
  そもそも、視察先やカウンターパートの企業を選定する際には、“何が貰えるか”が 判断材料だとか。企業リストには備考欄があって、“役得”が列記されているとか。
  そして、とにかく貰い物は全て独り占め。特産品の農産物や食品関係も全て。あまりの強欲、周囲への気配りのなさに、秘書課員ですら呆れているという噂。もちろん、 出張先での飲食は原則ゴチのタカリ体質、お土産必須。そのため、出張先では地元の 首長や利害関係人を陪席させて支払いをつけ回す。出張大好きな理由はこれ。現場主義が聞いて呆れる。
 ⑤政治資金パーティ関係
  令和5年7月30日の齋藤知事の政治資金パーティ実施に際して、県下の商工会議所、商工会に対して経営指導員の定数削減(県からの補助金カット)を仄めかせて圧力をかけ、パー券を大量購入させた。実質的な実行者は片山副知事、実行者は産業労働部地域経済課●●●●課長。
  また、兵庫県信用保証協会●●理事長、●等専務理事による保証業務を背景とした、 企業へのパー券購入依頼も実行された。●●理事長は片山副知事から県職員OBによる齋藤知事後援活動の責任者を依頼され、交換条件として厚遇の信用保証協会理事長 に異例の抜擢をされていた。
  この件は準公的な機関である保証協会を舞台にした政治活動なのでさすがに危険を感じたのか、●●理事長は1年で退任し、●●●銀行の監査役へ行くようである。 ●●●銀行の●●会長と●●副知事は白陵高校の先輩後輩。
  今後、県から●●●銀行へなにがしかの利益供与があるものと思われる。
 ⑥優勝パレードの陰で
  令和5年 11 月 23 日実施のプロ野球阪神・オリックスの優勝パレードは県費をかけないという方針の下で実施することとなり、必要経費についてクラウドファンディングや企業から寄附を募ったが、結果は必要額を大きく下回った。
  そこで、信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った。幹事社は●●信用金庫。具体の司令塔は片山副知事、実行者は産業労働部地域経済課。その他、●●バスなどからも便宜供与の見返りとしての寄附集めをした。パレードを担当した課長はこの一連の不正行為と大阪府との難しい調整に精神が持たず、うつ病を発症し、現在、病気休暇中。しかし、上司の●●●は何処吹く風のマイペースで知事の機嫌取りに勤しんでいる。
  ○公金横領、公費の違法支出
 ⑦パワーハラスメント
  知事のパワハラは職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえてくる。
  執務室、出張先に関係なく、自分の気に入らないことがあれば関係職員を怒鳴りつける。例えば、出張先の施設のエントランスが自動車進入禁止のため、20m程手前で 公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らし、その後は 一言も口を利かなかったという。自分が知らないことがテレビで取り上げられ評判になったら、「聞いていない」と担当者を呼びつけて執拗に責めたてる。知事レクの際に 気に入らないことがあると机を叩いて激怒するなど、枚挙にいとまがない。
  また、幹部に対するチャットによる夜中、休日など時間おかまいなしの指示が矢のようにやってくる。日頃から気に入らない職員の場合、対応が遅れると「やる気がないのか」と非難され、一方では、すぐにレスすると「こんなことで僕の貴重な休み時間を邪魔するのか」と文句を言う。人事異動も生意気だとか気に入らないというだけで左遷された職員が大勢いる。
  これから、ますます病む職員が出てくると思われる。
  ○(職員からの訴えがあれば)暴行罪、傷害罪
 ※ この内容については適宜、議会関係者、警察、マスコミ等へも提供しています。
  しかし、関係者の名誉を毀損することが目的ではありませんので取扱いにはご配慮願います、兵庫県が少しでも良くなるように各自の後判断で活用いただければありがたいです。よろしくお願いします。
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2796/西尾幹二批判080—欺瞞の人。

 辻田真佐憲によるインタビューに西尾幹二が答える発言録が、2019年1月26日から<文春オンライン>上に掲載された。
 その中で、辻田はこう質問した。
 「今、期待している論者はどんな人ですか」。
 西尾幹二は、こう答えている。2024年12月15日時点で、ネット上でそのまま読める。
 「政治学者の岩田温、青山学院の国際マネジメント研究科にいる福井義高、カナダ在住の渡辺惣樹、それから江崎道朗、潮匡人、藤井厳喜、加藤康男。女性では宮脇淳子、福島香織、河添恵子、川口マーン恵美。最後の川口さんは…」。
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 この辻田真佐憲との対談記録は、全集第22巻A(2024年10月刊)に、「著者が初対面の近現代研究者・辻田真佐憲氏と対談する」と題して収載されている。
 ところが、何と、上の部分はこう<書き換え>られている(p.491-2)。
 「今、期待している論者はどんな人ですか」。
 「青山学院の国際マネジメント研究科にいる福井義高、カナダ在住の渡辺惣樹、筑波大学の古田博司、それから江崎道朗、潮匡人、藤井厳喜、加藤康男。女性では加藤康子、宮脇淳子、福島香織、河添恵子、川口マーン恵美。最後の川口さんは…」。
 「期待している論者」から除外されたのは、「政治学者の岩田温」。 
 「期待している論者」に追加されたのは、「筑波大学の古田博司」と、女性の「加藤康子」。
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 2019年の対談時点と2024年の全集収載時点で、「期待している」かどうかの評価・判断が異なることはあり得ることだろう。
 しかし、そのような差異・変化があったとすれば、明記して行なわれるべきだ。
 にもかかわらず、2024年の全集刊行時点で一部にせよ差異・変化があること、つまり<書き換え>=<加筆修正>が行われていることは、全集22巻Aの目次欄にも、辻田との対談録中にも、西尾による「後記」にも、いっさい言及されていない。
 辻田との対談録の表題は「著者が初対面の…辻田真佐憲氏と対談する—(「文春オンライン」2019年1月26日)」となっているので、記録された西尾幹二の発言はこの時点でのものがそのまま記載されている、と読者は理解するだろう。
 にもかかわらず上のような<書き換え>=<加筆修正>を加えたものを収載するのは読者を騙していることになる。とんでもないマヤカシ、欺瞞だ。
 2024年には2019年時点の評価・判断と異なるに至っていたとしても、2019年1月時点の発言だと明記されているのだから、西尾幹二はそれをそのまま認めて全集にも登載すればよいだろう。
 西尾幹二は、その当然と思われることができない人物なのだ。
 どこにも注記することなく、むろん理由を記すこともなく、平気で、後になって一部にせよ<書き換え>=<加筆修正>をすることができる。西尾幹二とは、そういう人物だ。
 あるいは、時間または時期に関する感覚に、常人にはない異常さがある、のかもしれない。
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 このような、全集編集時点での<書き換え>=<加筆修正>があることは、この欄ですでにいくつか触れたことがある。
 また、全集22巻Aでは例えば、第一部の「第四章は『正論』2014年2-4月号に連載したものを加筆修正した」と明記されている(p.261)。この注記は誰が記したのか(本人か出版元編集部か「三人委員会」か)は不明だが、このように、全集収載時点での「加筆修正」を堂々と認めている場合もある。
 ともあれ、上に記したような「加筆修正」=「書き換え」が(こっそり)平然と行なわれているのだから、西尾幹二「全集」なるものは、全巻の全章・全節を通じて、その元となっている文章と同一のものなのか否かが、きちんと点検されるべきだ。そして、「校訂・加筆修正表一覧」が作成されるべきだ。
 「保守」(主義)うんぬん以前の、西尾幹二の、論者かつ人間としての<誠実さ>の問題だ。
 SNSとかYouTube 等の多数の閲覧者がいる世界だと、こうした<誠実さ>の欠如(=ウソつき)は、瞬時に暴露される。
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2795/私の音楽ライブラリー048。

 音楽ライブラリー048。
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 Saint-Saens, Introduction & Rondo Capricciso op.28.
 010〈再掲〉→Natsuho Murata, 2019. 〔International Music & Arts〕
 010-02 →Kristine Balanas, Latvian National SO, 2023. 〔Kristine Balanas〕

 Vi Iz Dus Gesele.  〈=あの娘の家はどこに?〉
 051-01〈再掲〉→The Barry Sisters, Vi iz dus geseleh ?, 2010.〔Albertdiner〕
 051-09 →The Alibi Sisters, Vi Iz Dus Gesele ?, 2023. 〔The Alibi Sisters〕
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2794/私の音楽ライブラリー047。

 音楽ライブラリー047。
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 030(再)→小椋佳・冬木立、作詞·作曲/小椋佳、1978年。〔eisin555〕
 125 →小椋佳・忍ぶ草、作詞·作曲/小椋佳、1978年。〔濱田将司〕

 126 →愛田健二・京都の夜、作詞/水島哲・作曲/中島安敏、1967年。〔京都いろは通信〕
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2793/私の音楽ライブラリー046。

 音楽ライブラリー046。
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 123 →NSP・八十八夜 作詞=作曲/天野滋、1978年。〔Hisaki Tube〕
 124 →柴田淳・誰にも言わない 作詞=作曲/柴田淳、2017年。〔柴田淳〕
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