昨日書き損じたことだが、佐伯啓思は、こうも語っている(産経12/18)。西部邁によって「精神の空洞化というニヒリズムに対抗するには『保守の思想』しかない」ことを教えられ、「保守思想」を武器にして「荒野のような現代社会」への思想的批判をする「蛮勇を与えられた、と。
 こう特定されるほど、西部邁が佐伯啓思に影響を与えているとは知らなかった。そういえば、アメリカに対する見方が西部と佐伯には類似性があるかなと思ったりする。
 かつての<左翼闘士>という偏見が私にはあるのだろう、西部邁を積極的には読もうとしなかったが、最近このブログで取り上げたように、西部邁はなかなかに鋭いし、論理秀逸、語彙豊富だ。
 西部邁の本・論文ももっと読むことにしよう。知的に刺激的な文章・内容を書ける人はたいして多くはないのだから。
 以上、前回の追記。