Leszek Kolakowski & Suart Hampshire, ed, The Socialist Idea - A Reappraisal.(Basic Books, Inc. Publishers, New York, printed in Great Britain, 1974).
 これの紹介のつづき。
  L・コワコフスキの序文は、さらに続けると、「日本」に触れる一文を除外すると、こう書く。p.7。
じかの邦訳にはしないでおく。
 種々の理由で、この企画は完全には実現されず、若干のテーマは報告を欠き、若干の報告は予定された定式に厳密には従っていなかった。
 そこで、この会合・シンポジウムでは報告されなかった三論文を、この書物で追加することとした。別の会合で報告されたものだ。
 また、一つの論文は、この書物のために執筆された。〔以下の○〕
 本書には、レディング会合・シンポジウムでの報告に対する、五つの論評・コメントも収録している。
  この書の構成・内容は、L・コワコフスキの「序文」(Introduction)とS・ハンプシャイアの「後記」(Epilogue)を含めて、仮訳すれば、つぎのとおり。<>内は報告者等の出身国。必ずしも「国籍」ではないかもしれない。
 上にいう(主)報告に対する論評の論考は、目次上では必ずしも明確でないので、コワコフスキの「序文」にもとづいて秋月が**を付記した。〔以下の**〕
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 01 序文/L・コワコフスキ。
 02 人間の自己認識〔識別・一体性〕という神話-社会主義思想での市民社会と政治社会の統一/L・コワコフスキ。
 03 **市民社会と政治社会の統一-L・コワコフスキへの回答/S・ハンプシャイア。<英>
 04 社会主義と世界観/Charles Taylor.<カナダ>
 05 平等に関する省察/J. P. Mayer.<英>
 06 ○社会主義と平等/Steven Lukes.<英>
 07 社会主義、革命と暴力/Gajo Petrovic.<ユーゴ>
 08 精密さへと向かうマルクス主義の発展について/Fritz J. Raddatz.<独>
 09 社会主義と労働者階級/Tom Bottomore.<英>
 10 社会主義と民族/Peter C. Ludz.<独>
 11 **社会主義とナショナリズム/Vladimir V. Kusin.<チェコ>
 12 生産手段としての余暇/Michael Harrington.<米>
 13 **社会主義に対する現代技術の意味-Michael Harrington報告へのコメント/Wlodzimierz Brus.<ポーランド>
 14 社会主義と所有制/Ljubo Sirc.<ユーゴ>
 15 **社会主義と所有制/Domenico Mario Nuti.<伊>
 16 産業民主主義、自己管理と生産の社会的管理/Maria Hirszowicz.<ポーランド>
 17 **Maria Hirszowicz 報告へのコメント/Franz Marek.<墺>
 18 先進民主主義諸国での将来の社会主義/Richard Lowenthal.<独>
 19 **社会主義の理論とイデオロギー/Gilles Martinet.<仏>
 20 後記/S・ハンプシャイア。<英>
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