秋月瑛二の「自由」つぶやき日記

政治・社会・思想-反日本共産党・反共産主義

城山三郎

0038/朝日新聞4/01社説タイトルは「悪い冗談」。中を読んでも、大嗤いだ。

  朝日新聞4/01社説のタイトルは、「恥を知る-日本の美徳はどこへ」。完璧にブラック・ジヨーク、悪い冗談だろう。朝日は「恥を知る」新聞社なのか? また、「日本の美徳」という語をこの新聞が使うこと自体笑いたいが、「日本の美徳」を率先して貶し、破壊してきたのは朝日新聞そのものではないか。バカも休み休み言い給え。
 ところで、内容自体もヒドいらしい。
 同社説は城山三郎氏の「大正から昭和初期を舞台に、新興商社鈴木商店の盛衰を描いた」「鼠(ねずみ)」という小説に言及し、「大番頭だった金子直吉」は、「近衛首相は、内閣参議に推した」のだが、「米買い占め」による「昭和二年のパニックを起こした元凶」だったとして「固辞しつづけた」とする。そして、「「恥」の大きさに潔く向き合」った金子直吉を高く評価し、それに比べて、松岡農林水産相は、安倍首相は、とつなげている。タイトルが「恥を知る」であるわけだ。
 ところが、himajinさんのブログ・エントリー(http://himazin.iza.ne.jp/blog/entry/143946/)に従ってWikipediaを確認すると、朝日新聞の「歴史」の箇所にたしかにこう書かれてある。
 朝日新聞は
大正デモクラシー期には憲政擁護運動の一角を担い桂太郎内閣を批判。寺内正毅内閣期には、同内閣だけでなく、鈴木商店を米の買い占めを行っている悪徳業者であると攻撃して米騒動を煽り、鈴木商店は焼き討ちにあった(白虹事件を参照)。しかしこの事件を再調査した城山三郎によれば、当時、鈴木商店が米を買い占めていた事実はなく、焼き討ちは大阪朝日新聞が事実無根の捏造報道を行ったことによる「風評被害」で、鈴木商店と対立していた三井と朝日の「共同謀議」という仮説を立てている」。
 つまり、朝日社説が援用した城山三郎氏の上の小説は、「
鈴木商店が米を買い占めていた事実」を否定し、「大阪朝日新聞が事実無根の捏造報道」をしたためにパニックが生じた、と城山氏は理解している、というわけだ。
 上の小説を確かめないと断定的なことは言えないが、上のWikiの解説が正しい又は適切だとすると、朝日4/01社説は、この小説をきちんと読まないで、ヤブ蛇なことを書いた、自ら墓穴を掘った、ということになる。
 朝日社説の最後にはこうある。-「日本を愛してやまないお二人には、ぜひとも「恥」の感覚を思い出していただきたい。」
 こう返したい。<日本を愛していない朝日新聞も、ぜひとも「恥」の感覚を思い出していただきたい>。これでは丁寧すぎる。<恥を知れ!>だ。

0010/佐高信が何故読売新聞紙上で城山三郎氏の追悼文を書くのか?

 城山三郎が79歳で逝去(1927-2007)。広田弘毅に関するもの等二、三の小説を読んだことがあり、悪い印象はない。だが、読売の朝刊は、なぜ佐高信などにけっこうな字数を使った追悼文を書かせたのか、奇妙だ。佐高信といえば週刊金曜日の代表編集人で、昨秋11/19には皇室をパロディーにした集会も主催した。最近の同誌は警察による朝鮮総連関係団体への捜索を「朝鮮戦争前夜」を思わせる「異常さ」と書き(同誌取材班名義)、朝鮮総連の「弾圧糾弾」との主張と歩調を合わせていた。
 読売がなぜこんな人物を使うのかが解らない。読売はときどき奇妙な記事を載せ、主張をすることがある。
 佐高信は最後の方で、城山は叙勲を固辞した、「その意味するものをくみとってほしいと願う」と書いて佐高自身の「左翼」ぶりを存在証明している。城山氏のその態度が何を意味するのか私はよくわからないが、反天皇、反権力、反国家を意味するのだとすれば、そのような作家を読売は大きくとり上げて死亡・追悼の記事を載せるべきではなかろう。それに城山の小説に関する私の記憶では、反天皇、反権力、反国家の姿勢は感じられなかった。
 佐高の文の中で注目してよいのは、広田弘毅、石田礼助、井上準之助という城山の小説のモデルとなった人たちを「あるいは少数派かもしれないが、誇るべき日本の財産である」と明記していることだ。この中の広田弘毅は言うまでもなく所謂東京裁判の所謂A級戦犯として、たしか軍人以外では唯一人、死刑(絞首刑)になった人だ。佐高信がこれまで及び今後、広田弘毅を含めた所謂A級戦犯を批判し、貶めるような文章を書いていないか(書かないか)、監視しておく必要がある。
 内館牧子・女はなぜ土俵にあがれないのか(幻冬舎新書、2006)の最初57頁と最後の33頁を読了。主張はごく自然で納得できるし、最後に示してある改革案にも賛成だ。それにしても、第一に、この大相撲の土俵に関する「女性差別」問題らしきものも、議論を煽り、「女性」を応援したのは、この本で読むかぎりは、やはり?朝日新聞であることが分かる。朝日は混乱・錯乱を好み、表向きは「差別」反対なのだ。第二に、大阪府の太田房江という女性知事は大した人物ではないことも分かる。戦後教育の優等生、東京大学卒、元上級通産官僚では、日本の歴史・伝統・「国技」に関する特別の知識も教養も身につけていないのだろう。法律にもとづく男女共同参画行政もしている筈で、よく分からないが、フェミニズムに抵抗感がない可能性もある。これらは東京都知事候補・浅野史郎と同じだ…。
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