以下、週刊新潮(2008年)1/31号高山正之の連載コラムからの一部要約と引用のみ。
 タリバンのいるアンガンは危険な地域だ。「米軍に協力した村民」がタリバン兵士によりナイフで喉を切られ、首が切り落とされるシーンを含むDVDを送られて、見た。「自爆テロに使われる女は何も知らされていないという話も聞く」。
 「朝日新聞にはこの手の怖い話は載らない」。代わりに、アフガン人はいい人等と支援組織代表に書かせたり、アフガンの子供が幽霊の絵を書くのは「戦争を持ち込んだ米軍が悪い」と天声人語で指弾したり、髭のイスラム教徒はテロリストというのは偏見と特派員コラムでたしなめたり。
 髭を剃ったテロリストもいるが(ブット女史暗殺射撃後の自爆者)、そんな報道を信じて出かけて、DVDのように首を切られたらどうするのか。
 「この新聞はかつて『北朝鮮は天国』と書いて9万人を地獄に送って殺した」。「共産主義の幻想から書いたと思っていたが、どうもそうじゃあない。記事に騙されて人が殺されに行くのが愉しくてしょうがないのかもしれない」。